意地悪王子と天然彼女



いつもは意地悪で俺様だけど、

あたしが困ったり、悩んでいたり…

そんな時は、いつも優しい表情。



何度も自分の名前を呼んでくれる、愛しい声。



あたしはきっとこの人に出会っていなかったら…きっと…


初めて会った日は最悪な印象だった…


でも次第に自分から…この人に…海に溺れていったんだ…。




しばらくあたしは一人そんな事を思いながらじっと海を見つめていた。



「なんだよ…。そんな見つめて……。」


じっとあたしが見つめていたせいか、海が気づいた。


「美亜…どした?……あっもしかしてキスしたくなった?」


悪戯な微笑みを浮かべながら言っている。


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