異世界にて
*プロローグ*
銀髪の少年を先頭に、4人の少年が、森を歩いていた。
「あー、もう。なんでボク達がこんな森を歩かなきゃいけないの?」
明るい、オレンジ色の髪をした、少し背の小さい少年が呟く。
「仕方ねぇだろ。馬車の馬がケガしちまったんだから」
先頭を歩いていた、銀髪の少年が立ち止まり、オレンジ色の髪の少年を睨み付ける。
「ダルク…。そんな怒っちゃダメだよ」
金髪の少年が、まぁまぁ、と銀髪の少年を宥める。
ダルクと呼ばれた少年は、空色の瞳で、ギロッと金髪の少年を睨み付けた。
「はぁ?コイツのせいだろ、馬がケガしたの」
「…もう、どうでもいいじゃん」
黒髪の少年が、めんどくさそうに欠伸をする。