異世界にて
「てかさー、どうすんの?」
オレンジ色の髪の少年は、ベッドで気持ちよさそうに寝転がる。
「どうすんの、って?」
金髪の少年が、ポカンとした表情で尋ねる。
「だから、このコ。大三貴族の人達に、報告するんでしょ?」
「しねぇよ」
質問に、即答で、しかも真顔で答える銀髪の少年。
「ここで、かくまう」
「…ダルク、どういった風の吹き回しだ?」
黒髪の少年が、探るように銀髪の少年を見つめる。
すると、銀髪の少年は、またさらりと、
「じじぃ共は、今血眼になって探してる筈だ。だから、敢えて言わねぇ。その方が、面白そうだし」
…少し、ではなく、とてつもなく腹が立って来た。