異世界にて

「? どうしたの?」


ケイファは首を傾げる。

が、この動作も可愛らしい。

もともと目がぱっちりな為、女の子に見えてしまう。


「なんでもないです。それにしても、メイドさんなんて凄いですね!それに、この屋敷も…」


菖蒲は好奇心に満ちた目で、辺りをキョロキョロと見回す。


「そりゃあ、ダルクの家は、大三貴族の次くらいに凄いからねー!」


「へー、そうなんですかぁ…。ダルクさん、凄いですねー…」


くるりと後ろを振り返り、ダルクを見る。


「…まぁ、この屋敷は本邸じゃねぇけどな」


「えぇ!?じゃあ、この屋敷は別荘か何かですか!?うわぁ、すごーい…」


菖蒲はすっかり興奮し、目がより一層輝いている。
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