異世界にて

「確かにな」


クラウドは紫色の瞳で、2人を交互に見つめた。


「ま、菖蒲ちゃんは可愛いしねー」


ニコニコと笑うロイス。

そんなロイスに、ダルクが低い声で忠告する。


「アイツに手ェ出したら、殺すからな」


ロイスは目をぱちくりさせ、微笑する。


「菖蒲ちゃんが、気に入った?」


「そんなんじゃねぇ。ただ、目の前でイチャイチャされたら、腹が立って殺したくなる」


「はいはい。大丈夫だよ」


ロイスは苦笑すると、椅子に座った。


「なら、ケイファも殺したいの?」


「…僅かに」


「ねぇ、ちょっと。扱いがちがくない?」


「うるさい。黙れ。追い出すぞ」
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