異世界にて

 ロイスとクラウドは、慌ててダルクの後を追い掛けて部屋を出て行った。

パタン


「ありゃ、行っちゃったねー」


「はい、行っちゃいましたね…」


ケイファは可愛らしく首を傾げ、「いきなりどうしたんだろうね?」と菖蒲に話を振った。


「さぁ…?どうしたんでしょうか…」


菖蒲も首を傾げ、ケイファと一緒にうーん、と唸る。


「取り敢えず、2人でトランプしてる?」

「はい!」


それから2時間もしない内に、2人はいつの間にか寝てしまっていた。

3人が帰って来たときには、ケイファはもうソファーで爆睡状態だった。

お腹を出し、ムニャムニャとなにかを呟いている。


「馬鹿だろ、こいつ」
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