異世界にて
「ケイファ、僕は女の子しか愛せないってば」
「えー…」
ロイスが「2人に置いてかれちゃうよ?」と言うと、ケイファはパッと離れる。
「よし、ロイスぅー。ボク先に行くねー!」
ケイファはロイスを見ながら、駆け出す。
「あ! ケイファ、危ない!」
「へ?」
ケイファは前を見ていなかったため、目の前にダルクとクラウドがいるとは思わず、ぶつかってしまう。
「うわぁっ」
「前を見ないからだよ、ケイファ。大丈夫?」
ロイスがケイファに駆け寄る。
「にしても、どうしたの?ダルク…」
ロイスはケイファの頭を撫でながら、ダルクに問い掛ける。
「…女」
「え?」
「…女が、倒れてる」