異世界にて

「俺のやった服に着替えろよ」

「はい」


菖蒲はしっかりと頷き、メイドの後へついていく。


3分も経たないうちに、1人のメイドがダルクに話し掛けた。


「ダルク様。菖蒲様のお部屋のご案内に参りました」


「は?」


ダルクがポカンとすると、メイドもポカンとさせた。


「菖蒲ちゃんなら、さっきメイドに…」

「え!?その担当は、わたしの筈ですが…」


ロイスが言うと、メイドはワケのわからない、と言いたそうな顔になる。


「どうなってんだ?」


「もしかして…サクラ!?」


「誰だよ、サクラって」


メイドの顔はどんどん真っ青になっていく…。
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