異世界にて

「ねぇ…。今の…どういう事?」


今までのことを一部始終見ていたダルク達4人は、呆然とその場に立ち尽くす。


「要するに…俺らの知ってる礼儀正しいアイツは、偽りだった。で、さっきの男らしいアイツが、本当のアイツ。つーワケだろ」


ダルクの顔が、険しくなる。


「ひどいな…。ボク、あーちゃんのこと好きだったのに…」


「でも、サクラっていうメイドがいなくなった途端、辛そうな顔をしていなかった?すぐに口調も戻ってたし…」


ロイスが少し心配そうな顔をし、菖蒲が入って行った部屋を見つめる。


「どうするんだ?ダルク…」


クラウドは「お前に任せる」とダルクに告げる。
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