異世界にて

「遅いじゃないか、ダルク。菖蒲さんはもい来てるのに…」


菖蒲よりも遅れてやって来たダルク。

そんなダルクをロイスは不思議そうに見ていた。


「あぁ…。わるいな」


ダルクは苦笑すると、チラッと菖蒲を見る。

菖蒲はというと、ケイファと楽しそうに談笑していた。


「…よし、食うか」


ダルクが呟くと、皆が食べ始める。


「ねーねー、あーちゃんってさ、何歳なの?」


「今年で16歳になりました」


「へー!じゃあ、ボク達の方がお兄さんだ」


菖蒲は意外そうな顔をする。


「そうなんですか…」


「うん!ボク達は、17歳!」


「ボク達は幼なじみなんだー」と楽しそうに会話する二人。

ふと、ケイファは思いついたように目を輝かせた。
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