異世界にて

 少女は2人に迷惑をかけていないか、心配をかけてはいないだろうかと、不安になる。

そんな時、ドアが開いた。


「あ! 目が覚めたんだねー!よかった!」


少し背の低いオレンジ色の髪をした少年が、嬉しそうに近寄って来る。


「こら、ケイファ。そんな大きい声をだしたら、ビックリするでしょ」


金髪の少年が、クスクスと笑いながら部屋に入って来た。


「……あの…」


「ダルクとクラウドも。はやくおいでよ」


金髪の少年は、後ろにいる銀髪の少年と黒髪の少年に手招きをする。


「んな急かすな」


「あ、ホントだ。…起きてる」


先に口を開いたのが銀髪、その後に喋ったのが黒髪の方。
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