異世界にて

「だいたいの女の子は、かっこいい、とか言ってキャーキャー騒ぐからねー…」


…確かに。

よく見れば、4人とも美形だ。

これは、女の子が騒ぐのも頷ける。


「あ、ホントだ…かっこいい…」


少女がぽつりと呟くと、また4人は固まり、笑い出す。


「あ、ホントだ…って、面白い!面白いよ、キミ!」


金髪の少年が腹を抱える。

うんうん、とオレンジ色の髪をした少年も笑いながら頷く。


「…にしても、俺達の顔みて、騒がないのはホントに面白い」


銀髪の少年は、笑ってはいないものの、楽しそうだ。


「俺達、けっこう有名な貴族なんだがな。知らねぇのか?俺達のこと」


「…貴族?」
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