〜初恋〜アナタに溺れる
「顔…赤いけど?大丈夫?」


……えっ??


「え…や…、だっ…大丈夫…」


「なにテンパってんの?」


クスクス笑いながら…

「おいで」


そう言って私を抱きしめた。


わ…私…行くって言ってないのに。


おいでって言いながら、自分から抱きしめてるんじゃない。


素直に従う私もどうかと思うけど。


それに…


…素肌が直に当たってるし。


猛の心臓…早いよ?


どうしたの?


見上げようとしたら…、

「…ッ…見んな」


って、更にギュッと抱きしめる腕に力を込めた。


猛の顔…一瞬しか見てないけど、凄い真っ赤だった気が…。





あとから気づいたんだけど、私…ブラつけてなかったんだよね。

つまり…まんま猛に密着してたわけで。


そりゃあ、その柔らかさとか?大きさとか?

知られたみたい。


だから真っ赤だったのね。


でも…ちょっぴり嬉しかったり。


そんなふうに反応してくれるなんてさ。


私も”女”って事じゃない?

”親友”じゃなくて、”女”…。





< 119 / 139 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop