犯人ゲーム
『藍原!?』
叫び声を伴って誰かが藍原の下に駆け寄る。
陽一は上手く状況が咀嚼(そしゃく)出来ずただその場に立ちほうけるしか出来なかった。
『アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ♪
死んだね死んだ♪
アハハハハハハハハハ♪みんなわかったかな?間違ったら、死んじゃうよ?死んじゃうんだよ?』
『ふっっっっっっざけんな!!』
藍原の下に駆け寄った一人が叫ぶ。
『なんで撃ったんだよ!?』
チェシャ猫は、けれど醜悪な笑みを崩さない。
薄らんだ視線が、彼を刺す。
『藍原君が間違ったからに決まってるじゃなぁい♪』
再び空気を切り裂く銃声。
『君も、そうだね。僕に刃向かったから罰ゲーム♪』