犯人ゲーム



「そうだと思ってた」


「なんだよそれ。だったら僕の所になんて来るなよ」


大体にして、光二が人に意見を尋ねるのは陽一にとってみればおかしな話だった。


別に陽一の意見に限らず他人の意見など踏まえなくても光二ならば充分に考えはまとまるはず。


少なくともこのクソゲーム以前にはなかった事。


光二には助言、または意見など不要。


陽一はそう思っていた。


「そう怒るなよ。お前に俺なりの解釈を聞いてほしいんだよ」


「あのヒントわかったのか?」


「わかった。……かもな」


光二はうっすらと、けれど確かな自信を含んだ笑みを浮かべた。


「あのヒント。アルファベットの六文字目、つまりは『F』だが。陽一、お前これをどう思った?」


どう?


言葉の意味が上手く咀嚼(そしゃく)出来ない。


頭の中には幾つも疑問符が浮かんだ。


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