甘い甘いキスをお姫様に
第1章

電車の出会い



「ママ…行かないで。」



「羽月!ママは忙しいの。いつもみたいに、いい子にしててちょいだい!」







まだ6歳のあたしは1人、広い家に残された。









「ママ…パパ……。」









幼いあたしの頬に冷たい涙が伝った。




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