甘い甘いキスをお姫様に
はっ
あたしは目を見開いた。
「……夢?」
額には汗、目は涙目になっていた。
「嫌な夢…。」
あたしはゆっくり深呼吸してから起き上がった。
時計を見ると7時30分を回っている。
「やっばー!」
新しいピカピカの制服を掴んで1階に駆け降りた。
「せっかく早く起きて、髪巻きたかったのにぃ!!」
ブツブツ言いながら化粧ポーチをぶち撒ける。
うわー!マスカラ買うの忘れてたぁ!!
最悪じゃん…。