甘い甘いキスをお姫様に
「うわっ!」
『きゃっ!』
今、あたしは男の人の腕の中にいる。
「あ、わりぃ!!大丈夫か?」
『は、はい…』
あたしは恥ずかしくて下を向いた。
たぶんあたしの顔は今真っ赤だ…。
顔が熱いよぉー!!(泣)
あたしはまだその男の人の腕の中にいた。
電車がまた大きく揺れた。
それと同時にあたしの後ろのドアが開いた。
やっと駅に着いたぁ!!
『きゃッ!!!?』
安心したのも一瞬だった、人が一斉に降りていく。
それに流されて小さなあたしはバランスを崩した。
やばい!!転んじゃうー!!?
あたしはギュッと目を強く瞑った――。