甘い甘いキスをお姫様に


人が少ない階段脇まで来るとその人はあたしを降ろした。


『あ、ありがとうございます!』


あたしは急いでお礼を言った。




「ん?いいよいいよそんな。」


その人はニコッと笑い手を軽く振った。






うわ…
仕草すべてがかっこいい!!





また、顔が赤くなるのが分かってあたしは俯いた。






「もしかして、新入生?」


あたしの制服を見ながら、その人は聞いてきた。


『は、はい。』



「んじゃーさ、一緒に行こうぜ!!」



予想もしなかった言葉に顔が赤い事も忘れて顔を上げてしまった。



『えッ!?!?』

「ん?どしたぁ?顔赤いけどー?」




『だだだ、大丈夫です!!!』



「ぷはッ君、面白いね♪」






そんなこんなで、一緒に登校する事になっちゃいました。










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