【完】君の笑顔
信頼感
平日だから人も少なくてすんなりと車を駐車できた。
店内に入ると、外の寒い空気が一瞬にして暖かい空気に包まれた。
……写真展が開かれている場所は。
独り暮らしだし、このショッピングセンターには出来たと聞いてから一度も来た事が無い。
どの階に、何が、どんな店があるかなんて知らない。
辺りを見回して、近くにあった案内板を見て展示会場を探す。
……真っ直ぐ専門店街を突き抜けてから下の階に降りる再短距離のルート。
しっかり確認してから、専門店街の方へと足を進めた。
専門店の殆どの店が服屋。
その間に、雑貨、靴、バックなどの店が時々入る。
通り過ぎていく店を自然に目に移していると……。
見慣れた姿が、ある店の中にあるのを見つけた。
後ろ姿だけど、間違いない。
……岡本さん。
岡本さんから少し離れた所では、岡本さんの友達……あさみちゃんが服を見ていた。
何かを考えてる暇なんて無かった。
そのまま、早足で岡本さんの元へ行き……