【完】君の笑顔
そうですよって。
この短いので歩き回る……と。
丈がすごくギリギリなんですけど。
「せめて下に何か……」
「あ、じゃあショーパンも付けます?心のサイズは分かってるんで」
「お願いします」
良く分からないけれど、取り敢えずあさみちゃんに任せる事にした。
あさみちゃんは近くの所から何の迷いもなく一着取って
「こうなりますよ」
とワンピースと合わせて見せる。
ワンピースの裾から少しだけ見える。
頷けば、今度こそレジに向かう。
……僕が選んだ、って事は僕の支払いだよね。
「あ、支払いは良いですよ!選んでもらっただけなんで」
財布を取り出そうとしていたら、バッと手を前に出された。
「でも……それ、岡本さんの誕生日プレゼントですよね」
「そうですけど……」
「これは、僕からのプレゼントって事で。支払わせて下さい……包装してもらえる?」
「何かすみません」
バツが悪そうな表情をするあさみちゃん。
これくらい、気にしなくて良いのに。