【完】君の笑顔
支払いを終わらせて包装が終わるのを待つ。
待っている間、店内に置かれている服を見渡して行けば……
今時の若い子が着そうな短かったり、胸元が開いている服ばかり。
岡本さんが着る服の事を気にして楽しめない……と言う気持ちが分かったような気がした。
「これはあたし達が責任持って当日に着せますから。
あ、日にちは心の誕生日が良いんですけど……休み合いそうですか?」
……計画立てるの早いな。
休みは多分取れると思うし。
「分かりました」
「あ、デートコースは先生にお任せしときますので。
……ちなみに心は先生の家に泊まる予定ですから」
「はっ?」
泊まる?
思わず大きな声を出してしまい、周りにいた人が僕の方へと視線を向けた。