【完】君の笑顔
や、さすがに泊りはまずいでしょ……。
「え? 何か問題でも?」
「……夜は病院に戻した方が」
外泊しなくても、もう少ししたら退院できるんだし。
するとあさみちゃんは眉を歪めて僕を見る。
「……せっかく楽しかったのにまた病院に戻らないといけない、って絶対に心は不機嫌になりますから。
1日位外泊で楽しい思いさせてあげたいので」
……なるほど。
「とにかく高橋先生は当日!お願いしますね?」
気迫がすごくて思わず引いてしまう。
僕は何も言わずに頷く事しかできなかった。