【完】君の笑顔
『や、あの……良いんですか?僕の家に泊めても……お友達の家に夜は泊めたほうが……』
『いえ!高橋先生の方が安全なので!あの子達だけだったら心が何しでかすか分からないし……お願いします』
結局、僕の意見は通らず家に泊める事になった。
岡本さんの半ば強引、というのはお母さんからの遺伝だな、と思った。
電話の話を思い出していれば、また手の中で震える携帯。
[あ!分かった。例の心チャンだろー?頑張って★]
……煩い。
何?頑張って★って。
……もう良いや。
返信せずに、メールを見つめていると。
「先生お待たせしました!」
元気な声が急に聞こえて、立ち上がる。
聖のメールに気をとられてて来てるのに気付かなかった。