【完】君の笑顔
≪2≫
久々の休日
「うー……」
「なんだよさきっから。落ち着きねーなぁ」
僕の横で座っている聖(ヒジリ)が怪訝そうな顔をして僕を見る。
今日は、久しぶりの休日で。
最近全く休まず仕事をしていたから。
と言っても自分から休み返上で働いていたし、オペに参加することも無くて普通の毎日を過ごしていたから特別疲れたとは感じていなかったのだけれど。
清水先生に「たまには休みなさい」そう言われて休むことにした。
岡本さんにも「たまには休んだら?」なんて言われて。
僕ってそんなに疲れていたように見えていたのかな……と思う。
でも、休んでも岡本さんの事が心配で。
「抜け出さないで大人しくしてるから」って言ってはいたけど、本当に大人しくしているだろうか?とか
もしかしてそんな事いって抜け出してるんじゃないかとか
発作起したり体調崩したりしてないよね?って思ったり。
逆に家でゆっくりしている方が心配で心配で気疲れしそうな気がする。