【完】君の笑顔





まさか物が飛んでくると思ってなくて、ヘラヘラ笑っていた聖の顔面に


僕の投げたクッションが見事にヒットした。




そのまま勢いを失って聖の足の上へと落ちるクッション。



「いってえっっ!」



咄嗟に顔を手で覆う聖。



痛くないよ、クッション柔らかいし。




「投げつける事ないだろ!力加減しろよ……」


「聖が何も分かってないから。
……せっかくの休みなのに」



せっかく清水先生や岡本さんから言われて貰った休みなのに。



『しっかり休んで疲れを取って』


まさかの岡本さんからの僕の体を気遣う言葉だって聞けたというのに。



休むどころか聖のせいで病院に居る時より疲れる。





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