【完】君の笑顔
それに……
「しかも岡本さんは熱出てなくても常に我が儘ですからね」
って、少し言ってみた。
アイスは今日だけ特別、だけど、それ以外の我が儘なら毎日言われているような気もする。
「僕は良いですから。
さ、寝て下さい。熱が上がりますよ?」
自分からなかなか寝ようとしない岡本さんを、いい加減横になるように促す。
でも、岡本さんはまた僕に逆らって。
「……高橋」
ボソ、と呟くように呼ばれた名前に微かに首を傾げれば。
次の瞬間、全く予想してなかった事が起きた。