Without Saying Good-Bye【完】
3rd...乱れた吐息
その後 どうやってここに来たのかはわからない。
でも、どうしようもなく苦しくて
泣きたいという衝動に、逆らうことはできなかった。
「―――大嫌い、か…」
今までその言葉だけは聞きたくなくて、
「…好きです」
今まで先輩は、そこまで口にしたことはなかった。
怖かったの
先輩に嫌われるのだけは、避けたかったのに。