君にキス
「冷てぇっ!?」


一人の男が目を覚まして目を擦っている。

気絶していたことすら…どうやって倒されたのかすら…覚えていない様子だ。


『起きたのか…気がついたんならとっとと、消えろ』

「ちっ…クソッ」


先に目をさました男二人は、未だに目を覚まさない男達を担いで立ち上がった。


「お、覚えてろよっ“桜花組7代目:天宮 冥”…」

『悪いな…無駄なことは直ぐに忘れることにしている』


記憶に残しておくのは大事な事だけで十分だ

無駄なことは忘れるのが一番だからな
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