君にキス
猫を抱いたままで公園を去ろうとしていた青年に声をかけた。


なんか、よくわかんないけど…

このまま離れたくないよ…

10歳近く離れていると思う。けどさ…


『あ、あのっボタンだけど…あたしつけ直すから…お礼にっ』


あぁ…何いってるんだろ…お礼って…何よ


普段なら人見知りするから男の人に話しかけたり…絶対にしない…のに。


何でなの…自分でもわからないよ


あたしは立ち止まった彼の返事を…ドキドキしながら待っていた。


まるで…告白の返事を待っているかのように
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