光の姫は何を見る
目をつぶって攻撃を受けるのを待つのだけどなかなか攻撃が来ない。不信に思いながらも目を開くとそこにはいつも以上に光輝く光の姫がいた。


｢なんであなたが？｣


確か光の姫はあたしの夢の中でしか出てこれないんじゃなかった？


あたしの問いに光の姫は一度ふぅーと息をつくとニッコリと微笑んだ。


『貴女はなんという無謀な事をするんですか!? いくら少しは光の能力が使えるようになったと言っても相手は闇の王なのよ！ 自分の立場を考えなさい！?』


光の姫はもうって言いながら怒鳴り散らした。


光の姫こそこの状況で怒鳴り散らすって。


『なんか言いました？』


あたしの思ったことがわかったのか、光の姫にギロリと睨まれました。


「すみません…なんにもないです…」


小さな声で謝るとイラついた声がした。


「おぃ。お前！ さっきから我を無視して一人で何をしておるのだ。
それとお前は何者だ！?」


闇の王があたしに指差してきた。


「一人って目の前に光の…」


って、あれ？ 皆には光の姫が見えていない？


周りをチラッと見ると皆キョトンとした顔をしていた。





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