光の姫は何を見る
あたしが一人納得してるとあたしを呼ぶ声がした。声がした方を見るとそこにはライト君がいた。


「ヒカリは…もう、力の具現化が出来てる。ヒカリはもっと、自分に自信を持った方がいい」


ライト君…



って一人感動を覚えてるんじゃなくて…


「能力はわかるけどその具現化ってなに?」




あたしの質問に皆が一斉にため息をついた。

その中で『知らずに使ってたのかよ』という声も聞こえた。


知らなくて悪かったね。あんたらあたしがいつここにきたかわかってる?
3日前だよ? そんな人がわかるわけないよ!


そんなことを心の中で悪態をついていると、ミズノ君が説明する口ぶりで喋りだした。


「俺らが使う自然の力を持つ者は2種類の使い方があるんだ。
一つは力を放出すること。こんな感じにね」


ミズノ君はそこで一旦言葉を切ると右手の掌を上に向けた。


するとそこには渦巻く水が形成されていった。



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