光の姫は何を見る
あたしの問いに赤井君が静かな声で話し出す。


こいつにも静かに話すこと出来るんだなぁ。

なんてひそかに思ってしまった。


「アイツが、フウタがここに来たのは今から13年前のフウタが3歳の時だった…「えっ! 碧山君ってあたしと同い年!?」


13年前に3歳なら今は16歳だよね? だったらあたしと同い年…


「おい。今大事な話してんだろ? それなのに話割り込むなよ。お前聞く気あるのか?」


「ごめん。つい」


碧山君はあたしよりか年下かと思ってたから。


「白原さん。フウタにそのこと言っちゃダメだからね? あれでも背低いとか顔が幼いの気にしてるからさ」


ミズノ君は楽しそうにニコニコしながら言う。


ミズノ君が楽しそうってことは本当にヤバイことが起きるのね。


愛想笑いでミズノ君を見てるとミズノ君はまたニッコリと笑った。



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