光の姫は何を見る
あたしとミズノ君がやり取りをしていると赤井君は深いため息をついた。


あっ! 碧山君の話!? ちゃんと聞かないと益々機嫌悪くなって話聞けなくなる。

「それで碧山君はここに来てどうなったの?」


恐る恐る赤井君に聞くとさっきよりも盛大なため息をつく。


「やっと聞く気になったか。ミズノももう邪魔すんなよ?」


赤井君の注意にミズノ君は相変わらずのニコニコ顔で、


「えー。嫌だよ。カイジを弄るのがオレの楽しみだもん」


ミズノ君なに言ってんのー! これだと碧山君の話聞けないよ。


内心ハラハラでミズノ君と赤井君を見つめていると赤井君はミズノ君との会話を諦めたようで話始める。


そんな赤井君に満足したような笑顔をするミズノ君がいた。


ミズノ君には絶対逆らわないようにしよう。


改めてそう心に誓ったのだった。



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