光の姫は何を見る
「僕の能力が不安定な時にあなたはこうやって抱き着いたんです」


フウタ君はそう言いながらあたしを抱きしめる。


これは…恥ずかしい。


かぁぁって顔を赤くなるのを感じる。


「そんな可愛い反応してると襲いますよ?」


抱きしめられているから耳元に囁かれる。


そのことにドキッてしてしまう。


「あっあの! フウタ君! 離して?」


男の子に抱きしめられるなんてないからドキドキするよぉ〜。


「えー。ヒカリが柔らかいから嫌です」


フウタ君はさも同然というように呟く。


その時ドンドンって音と同時に声が聞こえた。


「ヒカリ? どうかしたのか!?」


カイジ君の声がしてフウタ君はあたしを抱きしめながら黙る。


「フウタ君?」


「ちょっと静かにしてて下さい」


ニコッと楽しそうに微笑む。


あたしの部屋から声がしないからかカイジ君は一言『入るぞ』と言うとあたしの部屋に入ってきた。




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