光の姫は何を見る
第4章 貴女が私で、私が貴女ですか?そんなのややこしいつぅの。
ドサッ


床に落ちるようなそんな音がした。


「いったー! 放り投げるとかもっと優しいやり方ってなかったわけ?」


茶々木さんの行動に対して文句を言いながら床に打ち付けたお尻を摩った。


お尻を摩っていると急にあの頭が割れるような頭痛がくる。


「これじゃあ西遊記の猿だよね」


なんて呑気なことを呟きながらもここが真っ暗でそれでいて闇の王がいるということに気付いた。


あたしはどうすれば? とりあえず闇の王に会えばいいわけ?


痛くて重い頭を抱えながらこの前覚えた光の玉を作り出す。


その光によって部屋は明るく照らされて部屋の中央に透明な棺が置いてあるのがわかった。


「あれが…闇の、王」


あたしは割れるように痛む頭を抑えながらも部屋の中央に向かった。



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