光の姫は何を見る
あたしはさっきまで闇の王が眠るとされる部屋にいたはず。


それなのにここは見慣れたあたしの部屋。


自分で部屋に戻ってきたという記憶なんて全くない。


「起きて早々聞くのはそれか!」


あたしの質問に馬鹿馬鹿しいという口調でカイジ君が呟いた。


「ヒカリは覚えてませんか? 倒れたヒカリを茶々木さんがここまで連れてきたってことを」


フウタ君が丁寧に教えてくれるけど倒れてたならそんなことわかるはずもない。



< 69 / 135 >

この作品をシェア

pagetop