光の姫は何を見る
あたしはフウタ君の説明に覚えてないことを表すように首を横に振った。


「覚えてないなんて僕はショックですね」


そんな軽い口調がした振り向くとそこには茶髪の眼鏡がいた。


「茶々木さん!?」


あたしはその人の名前を呼ぶと手を挙げながら『やぁ』と返事していた。


かるっ! というか茶々木さんのキャラが違いすぎるでしょうが!?


「白原さん。良からぬこと、考えてるでしょ?」


茶々木さんはニッコリと微笑むのだけど目が笑ってなかった。


「いえ。なんでもないですから!」


あたしは手を横に振りながらも慌てて否定した。


だってあの顔は怖いんだもん。
絶対あとから何かある!




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