光の姫は何を見る
「それではその能力を見せて貰えますか?
その前にここが壊れてしまわないように僕の能力で建物を強化しておきますね。
建物が大破したら直すのは僕なので」


茶々木さんはニッコリと黒い笑みを浮かべながらも壁に手を当てた。


建物が大破って…。
あたしの能力ってどれだけ凄いのよ。


茶々木さんはしばらく壁に当てていたと思ったらゆっくりと壁から手を離してあたしの方へと向き直った。


「白原さんは知らないと思いますけど、貴女が偽物ですが任務に行った時に放った能力は建物まで突き破ってたんですよ?
そりゃぁ強化もしますよ」


茶々木さんはため息混じりで答えた。


そうだったの!? その前にまた考えてることがバレてるし。




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