光の姫は何を見る
「光ってる…」


ポツリと誰かが呟いてようやく自分におかれる状態がわかってきた。


そう。今あたしの体は光輝いていたのだ。


えっと…これはどうすれば?


力の使い方がイマイチよくわからなくて呆然としてしまう。


「おぃ。俺を無視してボーッとするなんて余裕だな!」


赤井君に言われて気づく。


そういえば今能力を向けられてるんだっけ?
だから能力を使おうとしてたんだよね。


うーんと。とりあえず自分を守らないといけないから、守るといえばバリア?



自分の頭の中でバリアをイメージして手をかざす。


すると体から光だけを放していたのが急に球体になってあたし自身を包みこんだ。


近くでミズノ君の声がした。


『能力の具現…』そんな声が聞こえたかと思ったらザワザワとうるさかった雑音が消えて何も聞こえなくなっていた。





< 8 / 135 >

この作品をシェア

pagetop