光の姫は何を見る
能力の具現? なにそれ?

そう思っている間に赤井君が近づいてきていた。

ゴウって火が燃えるような音を立てながら。


あたしは目の前のことに集中しながら目を閉じる。


そっちの方がより集中できると思ったからだ。


その時…



バキッ


物がぶつかる音がする。


それと同時にドンッて誰かが倒れる音がした。



そぉ〜っと目を開けると尻餅をつく赤井君がいた。


「なっ! ちょっと大丈夫?」


あたしは慌てて赤井君のもとに駆け寄って手を差し延べた。


「いてて…」


赤井君はお尻を摩りながら呟いた。


そしてあたしの手を取って立ち上がる。


「やればできんじゃん!」


赤井君はあたしに顔を近づけてニカッと嬉しそうな笑顔を向ける。


「なっ…」


顔が…近い。


こんな状況があまりないためについ顔を赤くしていた。


そんな時、誰かがあたしと赤井君の間に割って入ってきた。




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