光の姫は何を見る
『貴女は何か勘違いしています。貴女のその頭痛は私のせいではありません』


光の姫はサラッとそう言ったのだ。


えっ! この痛みは光の姫があたしを守るためって茶々木さんが…


『そういう捉え方しても間違えではありません。ですが、それは少し違います。
貴女は本能で危険を察してるのです』


本能で危険を察してる? どういうこと?


『とにかく今からが危険ということです』


光の姫がそう言った時にフウタ君の声がした。



「なぜ貴方がここにいるんですか!?」


フウタ君のそんな声にフウタ君の方を見ようとした時にズキンと頭が痛んだ。


『やはり封印が解けていましたか』


頭の中で光の姫が言ったのだった。




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