初メテノ恋
アタシが机に戻ると涼が肩を叩いてきた。
「渡してきな!!笑顔で!!!」
え・・・笑顔?
無理でしょ・・・・。
「ほーら!」
どん!!
背中を押された。
「・・・・・ッ!!!!!」
やるしかない!!
「永井!」
「ひっ!!!」
明希は慶の後ろに隠れた。
「「???」」
アタシと慶は顔を見合わせた。
「な・・・・・何?
僕に何か用・・・・?」
明希は怯えながら答えた。
これが何と無く面白い。
「あんた、今日日直だよ!!!!しっかり仕事しなっ!!!」
アタシはそう言うと、明希の机に日誌を置いた。
そして、そのまま教室を出た。