王国ファンタジア【氷眼の民】―ドラゴン討伐編―
「黙れ。僕に命令するな」
ベリルのねぎらいの言葉も瞬時に撃墜。
自信満々のレインにベリルはそれ以上なにも言わず、意識を辺りに集中させた。
気の流れを読み取る。
気が乱れる範囲は変わっていない。
つまり目標は動いてはいないということ。
「問題ない。やってくれ」
ベリルの言葉にエナとマルタは頷く。
魔力を魔法陣に乗せると、強烈な発光の後レイン達の姿が消えた。