王国ファンタジア【氷眼の民】―ドラゴン討伐編―

お仲間もお強かったですね。流浪の民と月灯りの民、そしてマスターキーの貴方ともう一人は妖精ですか。


手と手を合わせて仲良く討伐。感動の極みですねアレは。


あの金髪の青年……ベリルと言いましたっけ?


あの人にはなにか不思議な感じがしてなりません。


どこか懐かしいような、合獣の民の血が掻き立てられるんですよ。


実に興味深い。後でジックリと……。


おっと話が逸れてしまった。


どこまで話しましたっけ? 防護壁のとこですよね?


そう、防護壁。あの魔法は邪魔なのです。


ですから坊やに、あの邪魔な魔法を解いてもらいたい。


とはいえ君はまだ子供だ。魔法防護壁の展開理論を知っているとは思えない。


なのでどうでしょう、氷眼の民の隠れ里の在り処を教えてもらえませんか?
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