王国ファンタジア【氷眼の民】―ドラゴン討伐編―
技術的なことはもちろん、二人の強い絆がなければ絶対に成し得ない。
「よしっ! 片付けも終わったし、ベリルさんが作ったクッキーでも食べますか!」
うーんと背伸び。
勝手に話を進めて氷の家へ戻り始める。
エナもそれに続き、ベリルとセシエルも家へ入った。
「ユリー! たっだい……ま?」
視線の先には、床に倒れレインに後頭部を踏まれているユリエスの姿が。
「……SMプレイ?」
エナの顔面チョップが入ったのは言うまでもない。
「エス、エム? なんだそれは」
「レイン君はまだ知らなくていいよ」
セシエルが苦笑しながら答えるが、それが子供扱いされたと思ったようだ。