続・彼女が愛した温もり
微妙な距離
『そんなに腰痛めたんだ』
笑いながら言った私の先には
コーキが腰を押さえながら立っていた。
『昨日はたくさん腰振ったもんねー』
『うるさい‥』
コーキが照れくさそうに頭を掻きながら小さく言った。
『まぁ、しばらく私いないし腰使う事も無いだろうからゆっくり休んでね♪』
コーキはもう何も言わず睨んでいた。
『ねぇ、もし会いたくなったら帰ってきていい?』
コーキに抱きついて言うと
『3日は我慢な?』
と優しく言った。
『忘れないでよ‥
私、毎日月見て元気もらうから』
体に触れると寂しさが溢れる。
『月が俺なんだったか‥
いや似てるんだったか‥
前言ってたよな』
『うん。
大好き‥大好き‥
コーキ大好き』
もう気持ちが止まらない。
『じゃあ、俺はマツバボタン育てるかな』
ギュッと力を強めると頭を撫でてくれた。