続・彼女が愛した温もり
『おかえり~♪』
会いたかったと泣きながら抱きつく万里子がこの上なく可愛かった。
金髪が茶髪になり着崩していた制服がちゃんと原型を留めている。
『で、何で俺を呼ぶんだよ‥』
『恵介もありがとう』
私が笑いかけると恵介は溜め息をついた。
あの変なお見合い?以来で
変わらない恵介に親しみを感じた。
コーキのもとを離れてから一週間がたち
私たちを繋ぐのは
体でも手でもなく電話とメールだけ。
でも、忙しいのにちゃんとくれる電話も愛がある。
しかし、キスマークが消えない‥
明日から学校行くなのに。
首の一部だけファンデーションで必死に隠していた。
でも、明らかにおかしい‥
仕方ないと諦めモードなのは言うまでもない。