続・彼女が愛した温もり



『可愛いなぁー』
生まれたての穂歌ちゃんの手を握ると握り返してくれた。


何て可愛いんだろう。
女の子いいな。


『今女の子欲しいとか思ったろ?』

穂歌ちゃんを見つめる私にコーキが言った。

鋭いな、なかなか。


『可愛いなー』

『ねー』


『二人とも、自分の子供が産まれたら凄そうだよね
二人して毎日可愛い可愛い言ってそうで』

悠さんが穂歌ちゃんを抱き上げて言った。


『俺はもとから子供好きだし』
コーキは悠さんに近づいて穂歌ちゃんの頭を撫でた。


『カレンちゃん?』
黙り込んだ私に悠さんが言った。


『あー‥私あまり子供好きじゃなかったんですよ‥』

KYもいいとこだ、自分。

でも、悠さんとコーキは二人して顔を見合わせて笑った。


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