続・彼女が愛した温もり
ママと別れて
マンションの部屋にいた。
やっぱり落ち着く。
実家よりもね。
『名前考えてね』
ソファに身を預けながら言った。
『え?俺が?』
『嫌なの?』
笑いを含んで睨むと首を振った。
『いやー‥名前とかって母親が考えたくなるもんじゃないか?』
『コーキが考えた名前なら私別に嬉しいし
何よりセンス無いもん』
黙り込んだコーキに微笑した。
『俺と兄貴の名前は母親だったぞ?』
『まだ、言うか
遠慮はいらないよ
てか私はパパだったよ』
『後悔しないな?
なら俺が喜んで考えるけど』
お腹に手を回してコーキが耳に囁いた。
『しないしない』
お腹に添えられた手に私も手を添えて目を閉じた。
コーキはどんな名前考えるんだろ。
今は性別分からないし男の子も女の子も考えるはず。
楽しみだな。